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新生秘話 【第一話】 ~新天地へ~



新生秘話。



それは、語られることのなかった、それぞれの新生の物語。

今こそ語ろう。

第七霊災の、もう1つの真実を。



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エオルゼアを第七霊祭が襲う少し前の事。

エオルゼアを目指し、海を渡っていた一団がいた。

旅団の名は「ヒマワリ」と言う。

彼らの生まれ育った故郷は遥か遠く、名もまだ知られていない土地。



ヴァナ・ディール。

それが「ヒマワリ」が生まれた場所だ。



「ヒマワリ」が結成されたのはこの時から遡ること8年前。

とある新米冒険者が、己の成長と新たな仲間を求め立ち上げたものだ。

「彼」は戦いを通じて強くなり、冒険を通じて仲間を得て、そして「ヒマワリ」も徐々に成長していった。

いつの日か、その仲間達は「家族」となり、彼ににとってはなくてはならない存在となっていた。



しかし、彼が一人前の冒険者になってから数年後のこと。

その幸せな時間は終わりを告げることになる。



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ヴァナ・ディール大革命。



それまで、人の強さには「限界」とされているものがあった。

だが、それを更に越える方法が見つかり、人々は更なる強さを探求した。

新たな強さを手にし、未開の地、秘境、そして次元の狭間まで、冒険の地は拡大していく…。

成長した「ヒマワリ」は、それぞれが求める道へと、更に歩を進めていった。



しかし、彼は何か、寂しさのようなものを感じていた。



「ヒマワリ」に加入してきたものは、多くが新米冒険者だった。

そんな彼らと共に、多くの魔物と戦い、迷宮をくぐり抜け、成長してきた。

長い年月をかけ、「ヒマワリ」はそれぞれが一人前の冒険者へと成長した。

今、それぞれが自分の道を見つけ、その先を歩みだしている。

それと同時に、「ヒマワリ」においての彼は…。



…自分の役目を終えた。



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この時をもって、ヴァナ・ディールにおいての「ヒマワリ」は、彼らの「思い出」へと変わった。

そして彼も、新たな道を歩き始めることとなる。

ヒマワリが「思い出」へと変わってから数年後、彼は思い立つ。



ヴァナ・ディールの海の向こうには、何があるのだろう。



ヴァナ・ディールにも多くの大陸が海を越えて存在している。

しかし、その領域は未だ全て知られてはおらず、ヴァナ・ディールに住む者たちは、常に水平線の彼方へ思いを馳せる。

「新天地」を目指し、多くの者が水平線へと消えていった。

だが、水平線の彼方から帰ってくるものはほとんどいなかった。

それは新天地にある魅力に取り付かれてか、たどり着くことさえできなかったのか、はたまた別の運命に導かれてのことなのか…。

その真意はわからない。

しかし、海の向こうには、未だに知らない「何か」があるのだけは確かだった。



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そこに彼が抱いたものは「恐怖」ではなく「好奇心」だった。

忘れかけていた新米だった頃の記憶。

「新しい何か」を見ることの喜び。

まだ見ぬ地で、また一人の新米冒険者として、新たな冒険を。



それがどんな結果になるかはわからない。

だが、彼はヴァナ・ディールでの「思い出」を胸に秘め、旅立つことを決意する。



ヴァナ・ディールから新天地へと出発する船は存在する。

しかしそれは当然正規の船ではなく、そういったもの好きな冒険者へと販売されている、いわば裏ルートの船だ。

帰ってこれるかわからない船には当然船頭もおらず、乗り合わせた冒険者での航海となる。

…出航した多くの船が戻ってこない大きな理由はそこにあるのかもしれない。

それでも、彼は新たな地での冒険へと胸を躍らせ、その船へと歩を進めた。



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船へと乗り込もうとした、その時だった。

懐かしい声が彼を振り向かせる。


今度はどこに冒険に行くんだ?

準備はバッチリしてきたんだろうな。


そこには「思い出」になったはずの「家族」の姿があった。

一人での旅は中止だ。



船に乗り込む三人。

それは「ヒマワリ」の全員ではない。

それでも、ここにまた家族が集まった。

どれほど心強かったことか、それは言うまでもない。



もう一度、冒険に出よう。

こうして、彼らのもう1つの物語は始まった。



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航海は思いのほか順調であった。

船を飲み込むような大波も嵐に出会うこともない、山のようなクラーケンに出会うこともない。

それは人々の想像が生み出した勝手な幻想だったのかもしれない。

何も起きないまま、ただ何日も、何日も、なんの目印もない大海原を進んだ。

頼りになるのは磁石の指す方角だけだ。

いったいどれほどの距離を進んできたことだろう。



いつ着くともわからない航海の終わりは、突然やってきた。



遠くにかすかに陸が見える。

近づくほどにそれは確信へと変わっていく。

ヴァナ・ディールではない。

それは紛れもなく、「新天地」と呼ばれていた大陸であった。


あれが新しい冒険の舞台か。

思い出すよな、始めて船で大陸を渡った時のこと。

それってセルビナのこと?ワクワクしたよな。


そんな昔の事を思い出しながら、彼らは新たな地に想像を膨らませ、また胸躍らせた。

その時だった。


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それまで穏やかだった空気が、一瞬にして張り詰める。

何が起こるのかはわからなかった。

しかし、何かが「起きている」ことだけはハッキリとわかった。

身構えた次の瞬間、強い衝撃と共に船は大きく傾く。

静かだったはずの波は一瞬にして大波と化し、彼らを飲み込んだ。





…長く眠っていたような気がする。




目を覚ますと、行商人らしき人物が声をかけてきた。


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目を覚ましたかい…?てっきり死んでるかと思ったよ。


話を聞くと、どうやら彼は3日間も眠っていたらしい。

少しずつ、自分に何が起こったのかを思い出していく。


海…船…大きな衝撃…。

そうだ、僕は船で旅をしていたはず…。

たしか…。




…僕…一人で…?



彼は記憶を失っていた。

自分がどこから来たのか、どこに向かっていたのかもわからない。

分かるのは今自分が、見知らぬ土地にいるということ。

得体の知れない「起きた何か」に巻き込まれ記憶を失ったということだけだった。

行商人は心配そうに彼を見ながらも、こう問いかけた。


行き先はグリダニアだけど、乗っていくかい…?


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グリダニア。

それは緑豊かな、自然を愛する国だと言う。

彼は不思議とその国には親近感が湧いた。

それは彼が生まれ育った国に似ていたからかもしれない。

何も手がかりない今、そのグリダニアという国へ向かう他選択肢はなかった。



グリダニアへ着くと、ふと彼の記憶の1つが蘇った。

それは、彼の名前。



僕の名前…そうだ…。

僕の名前は…。




…イシュ。



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記憶を失いつつも、彼の新たな冒険はここ、グリダニアより始まる。

彼はまだ知らない。

自分に失われた仲間がいたこと。

そしてこの先に出会う、新たな「家族」が待ち受けていることに…。



「それぞれ」はまだ知らない。

互の運命が、すでに交差し始めていることに。



つづく。




更新済みの話はこちらから!



↑読み物企画第二弾!連載中!
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[ 2015/10/14 20:00 ] 新生秘話 | TB(-) | CM(0)

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